外観の基本になったデザイン その2

こんにちは。スバル広報部の小宮です。
今日のステラは、昨日のデザインの続きをお伝えします。


この写真ですが、実は本物のステラではありません。
中身は、クレイという工業用の粘土で造られていて
重さは約1トン!
間近で見ましたが、現物を見ても窓ガラスだけ
気にしなければ実車と全く見分けがつかない程、
精巧に造られていました。
 
小宮「高谷さんの描いたデザイン画は、1種類。
でも今のステラは2種類ですよね?」
高谷「はい。ステラはデザイン、色、使い勝手などについて、
ものすごくたくさんのお客様の声を取り入れて造ったクルマなんです。
外観のデザインについては、この粘土で造ったクルマを全国各地に持っていって、
いろんなお客様に見ていただき評価してもらいました。」
小宮「この粘土のモデルをですか!? “粘土”と聞くと
どうしても熱に弱いようなイメージがあるんですが、
工業用は大丈夫なんですか?」
高谷「いえ、弱いです。60℃以上でやわらかくなるので、
持ち運ぶ時は温度に十分気をつけて運びました。」
小宮「お客様に見て評価いただいて、皆さんどんな反応をされていましたか?」
高谷「たくさんの声を伺っているうちに、お客様は好みのタイプが
大きく2つに分かれる、という特長がはっきりわかってきたんです。
皆さんスポーティなデザインかシンプルなデザインか、
必ずどちらかにはっきり好みが分かれるんですよね。
ステラは、“幅広いお客様の好みに合わせて選んでもらいたい”という
思いが強くあったので、社内で検討して、
『お客様の好みが2タイプあるなら、ステラも2タイプにしよう』ということで、
今のステラのデザインが出来上がったんです。」


小宮「それで、ステラが完成したんですね?」
高谷「いえいえ、道のりはまだ長いんですよ。
このデザインが実際にお客様を乗せて走るために安全なのか、
数え切れないほどたくさんの実験や試験を行なって、
ものすごく細かい修正を何度も何度も繰り返してから、
やっと現在のステラのデザインに仕上がったんです。」
小宮「ステラのデザインを描く際に、とても気をつけた点はどこですか?」
高谷「何よりもまず、“第一印象”ですね。軽自動車は、
車体寸法に限りがある乗り物なんです。
限りがある中でも、第一印象で“大きくてインパクトがあって
『わぁ! 乗ってみたい♪』”と1人でも多くの方に
思ってもらえるように気をつけました。」
小宮「そのために何か参考にした資料などありますか?」
高谷「一番の資料は、販売店にひたすら行って直接聞いた“お客様の声”ですね。
毎日楽しく乗っていただくためには、お客様の価値観に限りなく
近くなければいけないと思ったし、愉しい関係空間が
ちゃんと伝わって親しみをもってもらうデザインにするには…
貴重なご意見やご要望をたくさん伺えて、大変参考になりました。
多くの方に気に入ってもらえるととっても嬉しいです。」
 
さて、今週は連休があったせいもありますが、
金曜日があっという間な気がします。
明日のFMラジオ『SUBARU OFFTIME CRUISE』は、
(毎週土曜日AM10:00−10:25/TOKYO FM系列36局ネットで放送中)
大阪・食い倒れドライブ! 間宮優希さんが岸和田だんじり祭りを
体当たりでレポートしてくださるようです。
交通安全週間です。ドライブに行かれる皆様は、
どうぞ安全運転でお出かけください。
それでは、素敵な休日をお過ごしください。