材料研究部 山中編

こんにちは、スバル広報部の小宮です。
最近、私の家の近所では、
クリスマスのイルミネーションを飾っている家が多くなって、
私にとって駅から家までの帰り道は、ほんの一時ですが
心が休まるとってもお気に入りの時間です。
歩く足を度々止めながら赤や青などの
チカチカと光るきれいなイルミネーションを楽しんでいます。
皆さんにとって、どんな時に「心が休まるなぁ」と感じますか?
私の1位は、かけがえのない友達や仲間と
時間を忘れて騒いでいる時、です。
「人は1人では生きていけない」と言いますが、
友達や仲間には幾度となく心救われています。
私は、入社以来ずっと新宿のスバルビルで勤めているんですが、
同じスバルに勤める社員でも、仕事で関係がないと
なかなか出会えない人ってたくさんいるんですよね。
昨年、スバルから『R2 Refi』という
『“乗って”得するお肌にやさしいクルマ』を目指した
特別仕様車を発売しました。その時、いろんな部署の
社内女性8名が集まって、Refiの商品企画プロジェクトに加わりました。
3ヶ月間一緒に頭を悩ませたメンバーは、勤務地が違うので
なかなか頻繁に会えないけど、今でも会えばいつも時間を忘れて大騒ぎ。
ほっとできて、これまでもこれからもずっと大切にしていきたい、
私のかけがえのない仲間です。人の出会いというのは、不思議ですね。
ふとしたきっかけでこんなに気の合う仲間と知り合うことができるなんて・・・。
前置きが長くなってしまいましたが、今日は、
そのかけがえのない仲間の1人をご紹介させてください。
材料研究部の山中です。

ステラの塗料の品質を決めた者です。
ガードレールや公園のブランコなどで、
ペンキがはがれている部分に触れると粉が
手についたりしたことってありませんか?
でも、乗っているクルマの塗料がはがれてサビてきた・・・
という経験をされた方、ほとんどいらっしゃらないと思います。
塗料の大きな役割は、酸性の強い雨や、紫外線、鳥のフン、
虫の死骸、排気ガス、洗車機、給油した時にガソリンが垂れてしまって
ボディについてしまったり・・・などなど、過酷な環境でも
長期間クルマがサビたり傷がついたり色あせたりしないで
キレイな色を保たせられるように、
車体をしっかりガードすることなんです。
 
塗料は、色のついたものを直ぐに塗っている訳ではなくて、
油や汚れを落としたり塗装ののりを良くする前処理を経て、
サビを防ぐグレー色をした電着塗料、衝撃を吸収したり
クルマの外観を良くする役割を持つ中塗り塗料、
そしてやっと上塗り:色のついたカラーベース、
さらにマニキュアで言えばトップコートのようなクリヤーを、
組み立てたボディを浸ける又は吹き付けして、
3回もの焼き付けを行なって仕上げます。

厚みは全部合わせて約0.1mm(約100μm)。
いろいろ測ってみました。キャンパスノートの紙1枚強くらいの
厚みしかありません。

その厚さで、長期間クルマを守るわけです。
なので、ものすごく品質の高いグレードの塗料を使っています。
クルマに塗ってある塗料は何で出来ているかご存知ですか?
樹脂なんです。果たして、ちゃんと長期間クルマを守れるだけの
品質を持った樹脂なのかどうか・・・
それを実験したり分析したりしながら決める、
それを山中が主に担当しています。

どんな実験や研究をしているのか、
細かくは明日続きをお伝えいたします。
それでは今日はこのへんで。